
ポストコロナの
オフィスレイアウトアイデア
「ソーシャルディスタンス」という言葉に象徴されるように、0.1μmのウイルスの漂動は空間的事変といっても過言ではない。今回のコロナ禍にかぎらず、感染症災害は繰り返されるという歴史の事実を通観すれば、意識の変化は新たな常識になるだろう。新たな空間的常識にもとづき、日常的空間のひとつ「オフィス」をレイアウトしなおしてみよう。
よくあるオフィスレイアウトのおかしさ
そもそも、オフィスのレイアウトはおかしいと感じていた。数々のオフィスを経験したが、お決まりのあのレイアウトは考えられるレイアウトのなかでも最悪だ。互いのデスクが向き合い、「長」たる者のデスクがそれに直角に、監視するかのように配される、あの定形。まるで究極の非効率を目指したかのようなレイアウトである。
真正面に他人の目があるやりづらさ。横から監視されるかのような感覚。加えてポストコロナの今となっては飛沫交換を目的としたようなエアフロー(air flow)。
コロナ禍というインパクトによって、私たちは新たな通念、空間的常識をもつにいたった。これをよい機会として、居心地のわるいオフィスのレイアウトを抜本的に変えるアイデアを出していこうではないか。
オフィスレイアウトは
人と環境のマッチング
これから挙げる「ポストコロナのオフィスレイアウトアイデア」において、図解の前提となるのが「空気へのアクション」だ。ポストコロナを意識し、従来より強化された換気システムやUV(紫外線)、光触媒をもちいた空気へのアクションが必要だろう。レイアウトはそのような意識的環境に人とインテリアを同調させるにすぎない。
「ポストコロナのオフィスレイアウトアイデア」では「人の向き」と「各人を仕切るパーティション(図の濃い線。高さは2m程度を想定)」で新たな空間的基準をかたちにする。同時に、上述した旧来的レイアウトの不満点も解消できる。こんなオフィスなら居心地が良さそうだと思えるものにしてみた。
1前後左右の空間をたっぷりとり、板状のパーティションを使った何の変哲もないレイアウト。旧来からの変更も簡単だ。
2放射状のレイアウト。中央に向かえばフェイストゥフェイスのコミュニケーションもできる。
3おなじく放射型のレイアウト。
4弧の形の机は一般的ではないものの……パソコン、マウスを使う場合、机は弧のラインのほうが肘まわりが楽かもしれない。机の奥にブックスタンドを置いた場合も、書類や書籍が弧のラインでこちらを向いて並ぶので、見やすく取りやすい。中央に植物を置けば、リフレッシュを共有することもできる。
5ミステリーサークルのような、幾何学的な美しさがあるレイアウト。動線は広く、空間をぜいたくに使っている。各人の向きが放射状に外を向き、呼気と吸気の先は無人だ。
6細長い空間に使えそうなレイアウト。全員の視界が窓の景色へ向くなら、じつに開放的だろう。植物の配置を工夫すれば「緑の回廊」のような景色もできる。















































